簡単に分かる、今さら聞けない半導体の専門用語

スポンサーリンク
基礎が簡単に分かるシリーズ
スポンサーリンク

はじめに

 文系の私でもイメージが付くように記載しています。

 半導体セクターを分析するにあたり、私が分からなかった言葉や疑問に思ったことを記載していきますので、順次追加予定です。

GPUとCPUの違い

 CPUは、一般的にコンピューターの頭脳と言われています。コンピューターに必要なコマンドとプロセスを実行するように、今日のすべてのコンピューターに不可欠なものがCPUです。

 GPUは、小型で特殊なコアを多数搭載した頭脳です。 処理タスクを分割して処理し、連携して動作することでパフォーマンスを向上させます。

 CPU と GPU には多くの共通点があります。どちらもコンピューターにおいて必要不可欠で、どちらもシリコンベースのマイクロプロセッサー(小さなチップ)で、データを処理します。

 CPU は、少数のコアを個々のタスクに集中させて迅速な処理完了を実現します。これにより、逐次計算からデータベース実行まで、さまざまな作業の処理に適していることになります。一方でGPU は、グラフィックスおよびゲームでリアルさを増しているビジュアルの処理に適している一方で、GPU はより汎用性の高い並列プロセッサーとしても進化してきており、処理するアプリケーションの幅は広がっています。

 GPUを設計している半導体大手が、エヌビディアという会社になります。

サーバー、OSとは

 サーバーは、パソコンやスマートフォンなどのモノ(箱部分)をイメージしてもえられば良いと思います。サーバーには、考える「CPU」、作業する「メモリ」、記録する「ディスク」などのパーツから構成されています。

 OS(オペレーション・システム)は、アプリをイメージしてもえられば良いと思います。そのアプリのうち、共通しているシステムや基本的なシステムがOSです。

ロードランサー、ルーター、ファイアウォールとは

 ロードランサーはサーバーへの負荷を軽減させるものです。サーバへのアクセスが集中すると負荷がかかって、処理が遅くなります。この状況を避けるために、サーバにかかる負荷を分散して、サーバへアクセスしているユーザーに少しづつ対応するのがロードランサーの役割です。

 ルーターは、データの中継器です。異なるネットワーク間でデータをやり取りする際に、ルーター(中継器)が必要になります。

 ファイヤーウォールは、防火壁です。不正なアクセスからデータを守る役割をしています。

仮想化技術(サーバー仮想化、ネットワーク仮想化)と、その役割

 ブロードコムがVMwareという会社を買収しました。

 VMwareの仮想化技術はどのようなものか見てみようと思います。 (下の図解と一緒にみてね)通常は、物理サーバー1つに対して、OSは一つしか付けられません。そこで、別々のOS(例えば、WindowsとLinux)を利用したい時に困ってしまいます。そこでVMware社が開発したのが、仮想化技術です。 この仮想化技術を使うと、物理サーバー1つに対して、複数のOSを付けることができます。 下の図がイメージです。物理サーバーにVMware社の「VMware ESXi」という仮想化ソフトウェアをインストール(入れる)すると、物理サーバーに複数のOSをインストールすることが可能となります。これを「サーバー仮想化」と言います。

 仮想化技術には、①サーバー仮想化と②ネットワーク仮想化があります。VMwareは①のサーバー仮想化で有名な会社になり、その後②のネットワーク仮想化を開発しました。 ②のネットワーク仮想化では、ロードランサー(上の方に記載あります。)、ルーター、ファイアウォールなどが、物理的な機器ではなく、ネットワーク上に設置されます。VMware社の「VMware NSX」という製品がこれを可能にします。

筆者作成

ファブレスって何?

 半導体関連の会社を調べていると、「ファブレス」って言葉がやたら出てきます。

 ファブレスとは、工場を持たないで、製造を外部へ委託することを言います。 製造業をイメージすると、製造しない会社って何って思いますが、半導体セクターの場合、開発、設計、販売のみを行い製造はやらない会社が多いです。エヌビディア、ブロードコム、AMDなどがファブレスの会社の代表です。ファブレスの会社は利益率が高いのが特徴です。

 ファブレスの会社から製造を受託している会社を「ファウンドリー」と言います。ファウンドリーの代表は、tsmc(タイワンセミコンダクター)、サムスン、グローバルファウンドリーズなどがあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました