奇跡のお肉、ビヨンドミート(BYND)を3分解説/公認会計士によるここだけの徹底分析/お宝株発見で寝るだけ投資

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米国企業の解説
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はじめに

  • 近未来のお肉とも言われる植物由来のお肉を製造・開発しているビヨンドミートを検討してみたいと思います。

【ここに注目】

  • ビヨンドミートのお肉の正体とは?
  • キープロダクトは?
  • 将来性は?

※決算書と比較しやすいように、1ドル=100円として記載しています。

出所:楽天証券ツールより筆者作成、日足3か月

どんな会社?

出所:会社資料より筆者作成

 ビヨンド・ミートは、植物由来の肉を提供する食品製造加工会社のリーディングカンパニーである。牛肉、豚肉、鶏肉の3つの主要な肉を多様な植物ベースの製品で製造し販売する。製品ラインナップには、ビヨンドバーガー、ソーセージ、ビーフ、ミートボール、ソーセージパティ、ソーセージなどがあり、最近追加されたビヨンドミートジャーキーが好調である。さらに、2022/2Qからビヨンドステーキがラインナップに加わっている。

 販売先は、世界90カ国以上の約18万3,000の小売店(食料品店、マーチャンダイザー、クラブ、コンビニエンスストア)や外食店(フードサービス、レストランなど)の他であり、eコマースサイトを通じて製品を購入することもできる。 ポートフォリオとしては、米国での小売58%と米国での外食15%となっており、米国の割合が7割強となっている。

出所:会社資料より筆者作成

ビヨンドミートのお肉の正体

 世界的に、代替肉の市場は醸成されつつある。では、そもそも代替肉とは何かという点であるが、牛肉・豚肉・鶏肉などの動物の肉を使わないで、植物等の別の素材によって”代替”させて、動物の肉のようなものが、代替肉と呼ばれている。

 似たような製品で、培養肉というものもある。これは、牛の筋肉の細胞を培養して人工的に合成しているものである。また、ビヨンドミート以外でも代替肉を製造している会社は多いが、他社が製造している製品の多くは、大豆由来で代替肉を作っている。ビヨンドミートは、大豆ではなく、エンドウ豆、緑豆、そら豆、玄米をメインの素材としていることが特徴である。なお、日清カップヌードルの謎肉の正体は、豚肉に大豆由来の原料と野菜をミックスさせたものである。

 私の勝手なイメージだと、代替肉の製造過程は、適当に素材を組み合わせ、練られて製造されるものを考えていたが、実際は異なり、かなり研究されたサイエンスとして確立されていることが分かった。

出所:アニュアルレポートより

 驚いたのが、オリジナルの肉の構成要素(左図)を分子レベルに分解して研究し、その構成要素をエンドウ豆等で再現して製造されたものが、ビヨンドミートであるということだ。下記がその代替させる構成要素であるが、見事としか表現できない。

  • タンパク質:エンドウ豆、緑豆、そら豆、玄米
  • 脂肪感:ココアバター、ココナッツオイル、エクスペラープレスキャノーラオイルなど、植物由来の油脂
  • 炭水化物:ポテトスターチとメチルセルロース(植物繊維の一種)
  • ミネラル:カルシウム、鉄分、塩、塩化カリウム
  • 色とフレーバー:ビーツやリンゴエキス
出所:アニュアルレポートより

 上の図の左が、顕微鏡でビヨンドソーセージと豚肉ソーセージと比較したものであるが、とても似ており写真をシャッフルされても気づかない可能性もある。右の図はハンバーガーのパテであるが、これもほとんど変わらないように見える。実際にスーパーで販売されている写真を見てみると若干柔らかそうな感じもするが、ほぼお肉を再現されているといっても過言ではないだろう。

なぜ、代替肉が必要なのか?

 まず、動物肉となる家畜の飼育に際して、温室効果ガスを排出してしまう(牛のゲップがメタンガスなど)こと、家畜を飼育する土地が必要なこと、人口が増加している中で更なる家畜の飼育には限界があること、気候・環境問題の観点から家畜の飼育を制限する動きがあった。

 また、健康上、宗教上、倫理上、動物愛護などの理由から、動物肉を食べることができない方も多いことから、そのような方でも肉のようなものを食べたいという需要もあった。従来の大豆由来の代替肉では、この需要に十分に応えることができていなかった。

 これを解決したのが、ビヨンドミートで、一般的な食肉の味、食感、その他の感覚的特性を体験させつつ、植物由来の食肉を食べることによる栄養面や環境面で優位に立つことができる

 ただ、懸念点もある。確かにビヨンドミートは素晴らしいものができていそうな感じがする(実際に食べていないので評価できない)。ビヨンドミートに限らず、他社も代替肉の製品を販売している。代替肉市場が大きくなるのは良いことであるが、他社の大豆系の代替肉を食べると、少し残念な感じがしてしまう。この残念な体験を引きずった場合、植物由来のお肉を食べなければならない積極的な理由がない限りビヨンドミートを試そうと思わない可能性がある。言ってみれば、鮮度の良くない魚を食べて、子供が魚嫌いになってしまうことと同様である。

 ここ数年で売上を10倍とさせている。金額ベースでも年間で500億円超を販売しているため、かなり販売できていると考えることができるだろう。ただし、2022年に入って売上の伸びが鈍化している。また、2022/2Qにおいては、前年比でマイナスとなっている。これは、次の章で各ポートフォリオに分解して検討してみようと思う。

次のページでは、各ポートフォリオの販売状況、競合、キープロダクト、経営状態、株価について検討しています。

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