ファイザー株(PFE)を公認会計士が徹底解説 – 22/4Qの分析と今後の見通し

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ヘルスケアセクター
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はじめに

  • ベア局面でも強いヘルスケアの中で、近年covid-19のワクチンと治療薬で業績を急成長させているファイザーについて検討してみたいと思います。

【ここに注目】

  • COVID-19ワクチン以外の分野である、ガン領域の会社の買収
  • 低PER、高配当銘柄として注目

※決算書と比較しやすいように、1ドル=100円として記載しています。

どんな会社?

 ファイザー(Pfizer Inc.)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市に本拠を置く、世界的な製薬会社です。1849年に創業され、現在は世界各地に拠点を持ち、約8万5000人の従業員を抱えています。

 ファイザーは、従来の医薬品から、バイオテクノロジーを駆使したバイオ医薬品や、がん免疫療法、遺伝子治療薬など、先進的な医薬品の開発・製造・販売を行っています。代表的な製品として、リピトール(高脂血症治療薬)、ヴィアグラ(ED治療薬)、プレベナール13(肺炎球菌ワクチン)などがあります。

 また、ファイザーは、COVID-19ワクチンの開発・製造・販売にも取り組んでおり、2020年12月には、アメリカ食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可を取得し、COVID-19ワクチンの世界初の承認を受けました。2021年には30億回分のワクチンを供給し、2022年には最大供給40億回分の製造ラインを整えました。厚生労働省の発表によると、日本でも、モデルナ、アストラゼネカ、武田薬品などが供給していますが、2021年、2022年ともにファイザーの供給量が多い。

 COVID-19ワクチンで稼いだ資金をどこに投入するかが注目されている。

3兆円の買収劇(シージェン社)は成立するか?

 2023年にファイザーが3兆円でシージェンを買収するという話が入ってきました(以前メルクは買収を断念)。シージェンとは、どんな会社か見てみましょう。

 シージェンは、がん治療の分野で先駆的な開発を行っているバイオテクノロジー企業です。同社は、CAR-T細胞療法の研究開発を中心に活動しており、患者自身のT細胞を採取して遺伝子操作を施し、がん細胞を攻撃する免疫細胞に改造する技術を開発しています。

 シージェンは、CAR-T細胞療法の分野で最も有望な技術を保有しており、FDAから承認を受けたCAR-T細胞療法「YESCARTA」や、「TECARTUS」などの製品を市場に投入しています。これらの治療法は、特定の種類の白血病やリンパ腫を治療するために使用され、従来の治療法では効果が得られなかった患者にも新たな治療の可能性を提供しています

 シージェンは、革新的な療法を開発することで、がん患者の生命予後を改善することを目指しています。同社は、医療機関との協力関係を強化し、CAR-T細胞療法の拡大に向けた研究開発を進めています。また、がん治療の分野において、製品開発、臨床試験、生産、販売までの一貫した事業展開を行うことで、がん治療の世界的リーダーとなることを目指しています(将来、メルクの対抗馬となる可能性あり)。

 シージェンは、がん治療の分野での研究開発に取り組む中で、世界中のがん患者の需要に応えるため、世界的な展開を目指しています。同社は、米国をはじめとする世界中の医療機関と協力関係を構築し、CAR-T細胞療法の普及に努めています。また、シージェンは、さらなる技術革新を追求し、がん治療の分野における新たな扉を開くことを目指しています。

 競合となりそうな、企業と商品などは下記になります。

  1. ノバルティス(Novartis): 2017年にCAR-T細胞療法でFDAの承認を受けた最初の企業であり、Kymriahという商品名で販売しています。Kymriahは、一部の急性リンパ性白血病と一部の成人B細胞非ホジキンリンパ腫の治療に使用されています。
  2. グリープ(Gilead): 2017年にKite Pharmaを買収し、同社が開発したCAR-T細胞療法の商品名であるYescartaを販売しています。Yescartaは、成人B細胞非ホジキンリンパ腫の治療に使用されています。
  3. ブリストル・マイヤーズ スクイブ(Bristol Myers Squibb): 2020年にカートゥデュオというCAR-T細胞療法を販売する、マイム・ジェンという企業を買収しました。カートゥデュオは、成人B細胞非ホジキンリンパ腫の治療に使用されています。

 CAR-T細胞療法はまだ比較的新しい治療法であり、臨床試験段階にある開発中の治療法も多数存在しています。FTCの審査が懸念されていますが、メルクと異なり、ファイザーはガン分野で後進であり、重複する商品が少ないため、審査は通りやすいと考えています。

 高い買いものとなる可能性もありますが、パイプラインを拡充したいファイザーにとっては良い買収となると考えています。

ファイザーの財務や業績に関する分析

 売上は順調に増加しているが、COVIDのワクチンと治療薬が伸びていますが、その他については、ほぼ横ばい状態となっています。

出所:会社資料より筆者作成

 2022年はまだ、COVIDバブルが継続している可能性があるが、ワクチンから治療薬の販売に移行しているが、営業利益率は低下すると思われていたが、増加しており30%をキープしているから驚きです。

 営業キャッシュ・フローも3兆円をキープしており、シージェンを3兆円で買収する体力は充分にあると思われます。

株価とチャート

出所:楽天証券ツールより筆者作成

 株価は順調に低迷を続けています。長期の移動平均線にぶつかってサポートされていることと、3年の長期で見ても安い水準に放置されているため、ここは買い場であると考えています。年初来でも20%も下落しているため、かなり安くなっています。

 PERが7%、配当利回りも4%弱となっているため、少し購入して2年ほど待てば優にダブルバガーくらいは狙えそうです。

過去の記事と、他の企業の買収の推移などなど

 COVID19に偏った戦略と今後の展望などは、下記の記事も参照ください。

おわりに

  • 最後まで、お読みいただきありがとうございます!
  • この点を申し少し細かく検討して欲しいや、 他の企業を分析して欲しいなどありましたらお気軽にお問い合わせください。
  • 米国株の分析をしているので、お好みの個別銘柄と出会えたら幸いです。
  • 個別銘柄の記載がございますが、投資は自己責任でお願いいたします。

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