セールスフォース株のCRMソリューションが変えるビジネスの未来- AI技術の進化による新たな展開

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米国企業の解説
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はじめに

アインシュタインgptで話題のセールスフォースについて、解説と分析をしてみたいと思います。

【ここに注目】

  • OpenAI社のchatgptが話題だが、同社のAIがセールスフォースのアプリにも搭載された。その名もアインシュタインgtp。
  • セールスフォース(アプリ)だけでも有用であるが、他のアプリの会社を次々を買収してより、使い勝手が良いサービスを提供し、顧客の囲い込みができつつある。

※決算書と比較しやすいように、1ドル=100円として記載しています。

どんな会社?

 セールスフォースは、クラウドベースのカスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)ソフトウェアを提供する企業です。セールスフォースの主要な製品は「Salesforce」で、営業、マーケティング、顧客サポート、アナリティクス、コラボレーションなどの機能を提供します。私の関与している会社でも数社使っていますが、めちゃくちゃ便利です。

 セールスフォースは、企業が顧客との関係を構築し、強化し、管理するためのクラウドベースのプラットフォームを提供しています。セールスフォースのソリューションには、セールス、マーケティング、サービス、コマース、コミュニティ、プラットフォーム、およびアプリケーションが含まれています。簡単に言うと、営業担当者が、企業や消費者とやり取りする面倒なことを全部やってくれます。

 代表的なアプリの「Salesforce CRM」には、顧客データの管理、見積もり、注文、請求書作成、営業活動のトラッキング、マーケティングキャンペーンの管理、カスタマーサポートなどの機能が含まれています。セールスフォースは、企業がより効果的に営業活動を行い、より良い顧客関係を構築できるように支援するために、AI、ビッグデータ、IoTなどの最新テクノロジーを活用しています。

chatgptはご存じ?

 名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんが、chatgptはテキスト(文字で)質問すると、回答をくれるチャットロボットです。Microsoftが出資しているOpenAI社が開発しているもので、MicrosoftのBingにも搭載されると話題になりました。日本語だとデータの収集が追い付いていないのか、回答がまだまだ怪しいですが、英語だと良い回答をくれるようで、googleが青ざめている(実際はcode redですが、、、)アプリになります。

 このOpenAI社のAIが今回、セールスフォースのアプリにも搭載されるというニュースが入ってきました。その名も、「アインシュタインgpt」です。名前からして凄いですね。報道によると、会話の要約、返信の下書きなどを自動でやってくれるようです。

 もともとのセールスフォースは、営業事務や営業担当者の作業をかなり圧縮していましたが、これにより、営業担当者はさらに営業に集中できるようになりますね。

日本でも導入が加速

 2023年5月から三重県庁がSlackを全庁で導入するとのニュースも入りました。なお、Slackもセールスフォースに買収されてセールスフォース社のアプリとなっています。三重県庁では2021年8月からテレワーク中に試用したところ、職員によるコミュニケーションの維持や、情報の一元管理に役立ったことから、全庁で導入になった。自治体の全庁導入は三重県が初めてです。

 自治体は横並びの感があるため、三重県で効率化が図れたとなると、他の自治体でも導入することになることが容易に想定されます。自治体というと和製のシステムベンダーのシステムを長年使っていましたが、自分達で一から構築しないで済み、費用の圧縮にもつながるため、コスト面からもSlackの導入が加速することが想定されます。

死角は?

 セールスフォースのアプリについて、敢えて弱点を挙げるとすると下記になります(基本的には有用なツールですが、リスク情報として敢えて)。

  1. カスタマイズが必要:セールスフォースは多機能であるため、特定の業種や企業のニーズに合わせてカスタマイズが必要な場合があります。そのため、カスタマイズに時間がかかる場合があり、初期設定に手間取ることがあります。利用する側の問題が大きいかもしれません。
  2. 使い方が複雑:セールスフォースは、多くの機能があり、初めて使う人にはやや複雑に感じることがあるかもしれません。また、情報の取り扱い方法について、正しく理解しないと誤った情報が蓄積されてしまう可能性があります。今後より使い勝手が良いアプリに乗り換えられる可能性があります。
  3. 価格が高い:セールスフォースは、クラウドベースのCRMソフトウェアとしては、高価な部類に入ります。大規模な企業でなければ、コスト面で選択肢が制限されることがあるかもしれません。2023年初に、日本でもサービス価格の上昇がありました。

  次のページでは、セールスフォースの財務分析と株価について検討しています。

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