(最新)23/3Qエヌビディア(NVDA)を徹底解説/公認会計士によるここだけの分析/お宝株発見で寝るだけ投資

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米国企業の解説
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はじめに

  • 次世代を牽引することとなる期待の銘柄エヌビディアを検討してみたいと思います。

【ここに注目】

  • 売上の落ち込みは一時的/反転の兆しは?【3つの視点から】
  • データセンターGPU新製品「H100」(2022冬発売予定)に期待
  • 2021/11月発売の「Omniverse」に期待

※決算書と比較しやすいように、1ドル=100円として記載しています。

2023/3Qサマリー

全体売上:5,931億円、前年同期比17%減、前四半期比12%減

営業利益率:10.1%、前年同期37.6%、前四半期7.4%

EPS:Q2の0.26ドルからQ3の0.27ドルへ若干改善、2022/3Qは0.97ドル

ゲーム:売上高は1,570億円、前年同期比51%減、前四半期比23%減

データセンター:売上高は、3,830億円、前年同期比31%増、前四半期比1%増

グラフィック:売上高は200億円、前年同期比65%減、前四半期比60%減

車:売上高は、251億円、前年同期比86%増、前四半期比14%増

ゲーム事業の売上減が全体の業績の足を引っ張っているが、データセンター事業は引き続き好調で、車関連が大きく伸びているため、次の柱となるのが楽しみなところである。朝4:20分の発表後に株価は若干下押したが、アフターではその分を取り戻しているため、NVIDIA単体の株価としては底を打ったと考えても良いだろう(営業利益率は低いままであるが、悪材料は織り込みか)。

2023/3Qのプレスを受けて、下記も加筆していますので、お時間ある時にお楽しみください。

どんな会社?

 半導体メーカーでパソコン(PC)用画像処理半導体(GPU)を設計する最大手であり、製造は行っていないファブレスの会社となっている。GPUは、人や物を立体的(3D)でリアルに描画するソフトウエア(3Dグラフィックス)を高速で処理する半導体である。3Dグラフィックスのリアルな動画は、画像を構成する膨大な数のパーツを、GPUが超高速で並列同時処理することで可能となっている。このGPUの並列同時処理能力を一般的な大規模演算の加速用に応用したデータセンター向け半導体が、AI(人工知能)の深層学習向けに大きく拡大し、成長し加速している。

 セグメントは、①グラフィックスと②コンピューティング・ネットワーキングに区分される。詳細は下記①②を見ていたただければ分かるが、ここ数年で成長の端緒が見えた3D、仮想世界、AI、自動運動などに関するGPUを設計しているのが特徴だろう。

 ①グラフィックスセグメントには、ゲームとPC用の「GeForce」のGPU、ゲームストリーミングサービス関連の「GeForce NOW」、企業向けの「Quadro/NVIDIA RTX GPUs」、仮想GPUソフトウェア、3次元(3D)デザインと仮想世界を構築するための「Omniverse」ソフトウェアが含まれる。

 ②コンピューティング・ネットワーキングセグメントには、人工知能(AI)、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、高速コンピューティング用のデータセンタープラットフォームとシステム、「Mellanox」、自動車用AIコックピット、暗号通貨マイニングプロセッサ(CMP)、ロボット工学のための「Jetson」、「NVIDIA AI Enterprise」が含まれている。

 ①②のセグメントは混在しており、別途、ゲーム、データセンター、グラフィック、車、その他の事業に区分して売上の明細が決算書において開示されているため、本稿では詳細な事業区分を元に分析する。

出所:会社資料より筆者作成

 エヌビディアの株価が、2022年に低迷しているが、これには大きく以下の4つの理由があると考えられる。①大きな売上となっている中国への輸出規制、②半導体需要の低迷による売上減、③営業利益率の低迷、④利上げ局面によるグロース株離れ。④については相場全体に関することのため、ここでは詳細は省くが、①②③について、反発の兆しが見えているため、以下、順番に解説していきたいと思う。

輸出規制とその対応

 半導体セクターは、バイデン政権の半導体補助金(CHIPS法)の恩恵による「飴」と、中国等への輸出規制による「ムチ」に挟まれている。とりわけ、エヌビディアにおいては、製造工場を持たないため、CHIPS法の恩恵がなく、輸出規制のみ受けている状態である。

出所:会社資料より筆者作成

 上の図のように、エヌビディアの中国向けの売上が、同社の2023年の売上の25%を占めており、これが規制されると売上の相当部分を失うこととなる。特に、2022年8月にエヌビディアは米国政府より、データセンター・AI向け高性能半導体である「A100」GPUや「H100」GPUを中国とロシアに輸出する際、新たな輸出ライセンスが必要になるとの通知を受け取った。

 これにより、約400億円の売上が消失すると心配されていた。これに対してはさっそく対応し、「A100」GPUの代替品として、「A800」GPUを開発し生産を開始している。「A800」GPUは新たな輸出管理規制の基準に適合し、軍事転用のリスクを軽減するために、基準で定められている性能を上回るようなプログラミングはできないとされている。データ転送速度は「A100」GPUが600GB/秒であるのに対して「A800」GPUは400GB/秒となっており、データセンターの性能は大幅に低下させることになる。

 次のページでは、ゲーム、データセンター、グラフィック(3Dの共同作業)、車(自動運転)の現在地と将来性について検討しています。

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