リーマンショック以来の大惨事、シリコンバレーバンクとシルバーゲートキャピタルが破綻 – 金融市場混乱状態に

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米国企業の解説
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予兆?

 リーマンショックは、2008年9月15日に起こりました。リーマンショックはリーマンブラザーズの破綻になります。リーマンブラザーズは、当時、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレーに次いで資産規模4位の銀行でした。当時のことを覚えている方は少ないかもしれませんが、実は、急にリーマンブラザーズが破綻したのではなく、その引き金や予兆は1年前から出ていました。

 記憶にあるのは、ベア・スターンズ(当時5位)です。米国の投資銀行の1つでしたが、サブプライムローン市場が崩壊したことで、投資ポートフォリオに大きな損失が発生して破綻しました。

 ベア・スターンズは、2008年3月14日に破綻しました。ただし、破綻の兆候は2007年に既に現れていて、2007年夏にはベア・スターンズのリスク管理に関する問題が表面化し、同社の信用力が低下していました。その後、顧客の引き出しが相次ぎ、最終的には米国政府が介入して、JPモルガン・チェースによる買収が行われることとなりました。

 興味深いのが、信用不安が生じてから、リーマンブラザーズが破綻するまで1年超のタイムラグがあったことです

今後どうなる?

 リーマンショック時に流行っていた投資商品がサブプライムローン証券(資産担保証券(MBS))で、この流行り商品で手痛い目を被った企業は、やられていきました。

 最近流行っていた投資商品は、仮想通貨、スパック、グロース株でした。流行りの投資商品が廃れる時には注意が必要そうです。今回のシリコンバレーバンクの破綻で考えなければならないのが、スタートアップなど資金繰りが厳しい企業へ融資できる銀行があるのか、融資スタンスに変更がないのかがポイントかと思います(資金繰り悪化で破綻するスタートアップが増加懸念)。

 また当然のことながら、流行りではなく一般的な投資商品ですが、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)は、資産規模がかなり大きいです。米国株式市場の時価総額は約44兆ドル、米国債市場の額面総額は約22兆ドルと言われています。

 FRBの利上げにより、米国債の利回りが上昇し、その一方で評価額が下落しています。この関連の仕組債も多く発行されていて、FRBの利上げが徐々に投資環境を悪化させているのが現状です。公然と大きな市場で評価損が膨らんでいる状態です。

 特に煽るつもりはありませんが、FRBの利上げにより、歪が出始めているのが現状です。富裕層には関係ありませんが、一般の人のローン返済の遅延が始まっていると報道されています。まだ利上げを開始してから1年も経っていないので、大きくは表面化していませんが、各所で歪が大きくなってきているのではないかと感じています。

 FTX(業界2位)の破綻から始まり、シルバーゲート・キャピタルの清算、シリコンバレーバンクの破綻と、●●ショックの予兆が聞こえ始めている気がしています。リーマンショックの時も、大きなショックになるまで、予兆から1年超のタイムラグがありました。明日、金融市場がクラッシュするとは言いませんが、気を付けた方が良いかと思っています。

ポジションどうしてる?

 日本株:2022年終わり頃に清算して、ほぼポジションを持っていません。米国株クラッシュ・円高・増税を懸念しています。植田日銀が金融緩和を継続観測があるので、見直そうと考え中です。

 米国株:①指数関連の積立投資関連を継続しています。②売却を予定しない高配当を保有継続しています。③短期・中期ポジションは清算しています。利下げ直後にクラッシュがあることを想定します。

 キャッシュ:清算しているものが多く、かなり積みあがってきてしまっています。現状では6割程度がキャッシュです。暴落局面で大きく入れるつもりです。2023年に上昇する部分は捨てる覚悟です。

おわりに

  • 最後まで、お読みいただきありがとうございます!
  • 米国株の分析をしているので、お好みの個別銘柄と出会えたら幸いです。
  • 投資スタンスの記載がございますが、投資は自己責任でお願いいたします。

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